R5年10月26日(木)

ごはん日記バックナンバーVol.4 障害に配慮したプログラムとレシピ

横浜市リハ事業団クックパッドごはん日記バックナンバーのご紹介をしています。

今回はその第4弾です!(第1弾はこちらからご覧いただけます。)

※新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行したことにより、料理ゾーン使用可能となったため、現在は調理を伴う教室を少しずつ再開しています。今後の情勢によっては開催不可となる場合もあります。

2021年10月6日 (水)掲載ごはん日記

障害に配慮したプログラムとレシピ

今回のごはん日記は、障害者スポーツ文化センター 横浜ラポールの体験型プログラム「ちゃちゃっとヘルシーごはん」の紹介です。
その名の通り、ご自宅でも“ちゃちゃっと”簡単に“ヘルシーなごはん”が作れることが体験できるプログラムです。レシピは、栄養面はもちろん、障害があっても作りやすい配慮もしており、こちらも紹介していきます!

当施設では新型コロナウイルス感染症が流行する以前、脳血管疾患の後遺症により片麻痺や高次脳機能障害のある方等を対象に「ちゃちゃっとヘルシーごはん」という食生活の気づきを促すプログラムを実施していました。
健康増進チームの栄養士と保健師がプログラムを運営し、簡単な食事準備の方法や適切な食事量・味付けを学び、実際に作って食べてみることで、「自分でもできた」「塩分控えめでも工夫すれば美味しい」「これなら続けられそう」と健康な食を身近に感じてもらい、日々の生活で実践することを目的としていました。現在は実施できていませんが、COOKPADでレシピを公開しています。
YouTubeで調理動画を配信しているレシピもあります。
https://www.youtube.com/channel/UCe7XtxwCqEj9-asJMQtv9jw

【レシピの配慮】 
〈1〉栄養面
〇適切な食事量
適正な体重を維持することは生活習慣病の発症や再発、二次障害の予防につながります。必要な栄養素は摂りながらも、高カロリーにならないよう、食材量の調整や油の使い方に配慮しています。

〇野菜たっぷり
野菜やきのこ類、海藻類は血圧や血糖値、血中脂質のコントロールに役立ちます。かさ増しにもなるため満腹感も得られます。

〇塩分控えめ
脳卒中を発症する方は高血圧の方が多いため塩分控えめになるよう工夫しています。例えば酢・レモンの酸味、生姜・ごま油の風味、カレー粉・こしょう・ラー油の辛味、だしの旨味などをうまく取り入れています。

〈2〉調理方法
手の麻痺等により調理器具が使いにくい方や、高次脳機能障害等により段取りがうまくできない方が簡単に調理できるように調理方法を工夫しています。 

〇食材選びの工夫やポイント
調理工程と時間を減らすためにカット野菜や冷凍野菜を活用します。これは包丁を使うことが苦手な方も気軽に取り入れることができ、包丁やまな板の準備や片づけの手間を省くこともできます。
複雑な工程を避けるために、既に調味料が配合されているすし酢やドレッシング、すき焼きのたれ等を活用し味付けします。

〇便利グッズを活用
シリコンスチーマーを電子レンジで使えば、フライパンや鍋の使用が難しい方、火を消し忘れてしまう方等も利用しやすいです。
また、置いたまま使える計量スプーンや、滑り止めは手の麻痺等がある場合でも便利です。他にも、洗い物が少なくなるようポリ袋を使って作るレシピもあります。

このように障害に配慮してレシピを考えているので、コツ・ポイントや作り方の工夫もよく見ていただけると嬉しいです。
いつかまた、安心してプログラムができますように…!

(横浜ラポール)

引用レシピ(各レシピのタイトルをクリックすると、レシピページに移動します)

◎電子レンジで簡単 豚肉の生姜焼き

◎減塩のコツあり!鮭と茄子の香味ソースがけ

◎夏バテ予防に♪簡単 豚しゃぶ風うどん

◎包丁いらず!トマトとツナの冷製パスタ

◎電子レンジで!具だくさんマグカップスープ

◎たっぷりきのことさんま缶の炊き込みご飯