横浜文化R6年4月17日(水)5月1日(水)開催

横浜ラポール移動おもちゃ図書館「おもちゃのひろば@ラポール上大岡」4・5月開催報告

 令和6年4月17日(水)、5月1日(水)、移動おもちゃ図書館「おもちゃのひろば@ラポール上大岡」を開催しました。

 令和6年2月からスタートしたこのイベントは、横浜ラポールおもちゃ図書館の取り組みを広く市域に発信するため実施しています。また、横浜ラポールが横浜市の北部方面にあるため、市内南部方面のサテライトとしてラポール上大岡を会場として開催しています。

 今年度初回4月17日は1組、5月1日は3組のご家族にご参加いただき、ゆったりした空間でいろいろなおもちゃを手に取り、思い思いに遊んでいただくことができました。

 5月が2回目の参加の女の子は、ザザーンザザーンと波の音を作れる「オーシャンドラム」がお気に入り。自分でスタッフのところまで鳴らしてほしいと持ってくると、すぐに足元にゴロンとして「さぁ、聞かせて!」とリラックスします。お子さんたちの目を引くおもちゃとしては、「マグタブ」という磁石のペンで銀の玉を引っ張り出しては指でプチプチ落としていく感触が楽しいおもちゃや、おもちゃ図書館インスタグラムでも動画でご紹介している、スイッチを押すとカラフルなギアが音楽とともに回転する「ビジーギア」が人気です。(写真は、マグタブの銀の玉が全部落とせて「できた!」と拍手喝采の様子。何度も何度も楽しんでいました!)

 5月1日の回は、2歳から3歳台のお友だち同士で、お互いちょっとずつ意識しあっておもちゃ遊びに見入る様子もあり、ただ置いてあるものよりも、誰かが使っているものが魅力的に見えることがわかります。

 他のお友だちが「さっきまで自分が使っていたおもちゃ」に手を出すシーンを目撃した2歳の男の子は、「あ…!ぼくが使っていたのに…!」と言わんばかりに、ゆっくりそのお友だちに近づいてじっと見つめます。お子さん達が、まずは言葉ではなく念を送るような様子で相手になんとか「行動」で気持ちを伝えようとする様子が、とても微笑ましかったです。

 そんなお子さんたちを見守るご家族やスタッフも、あえてすぐに仲裁はせずに、「○○ちゃんも使いたいんだね」「どうしようか?」「あ、他の物をキープした!」「取り返したね!」といったようにお互いの気持ちを代弁、実況しつつ、行動の行く先を見守りました。

 2歳の男の子のお父さんは、そんな男の子の感情の揺れを確認しながら、憤慨しておもちゃを投げた様子を見ると、その行動を修正することなく「お茶を飲もうか!」と、切り替えるきっかけも上手に作っていらっしゃいました。お茶をごくごく飲むと、ふーっと一息。そこですかさずスタッフが、結んでつないだシフォン布を取り出し、「出発進行~!」と男の子が大好きな電車、バスごっこでフォロー。お父さんと走って遊んで、無事に笑顔を取り戻しました!

 この日少し遅れてやってきたもう一組は、お写真はご希望で掲載いたしませんが、車いすをご利用の3歳のお子さんでした。ご両親の支えで座って遊んだり、ゴロンと寝転んで自分でツリーチャイムを鳴らして笑顔がこぼれていました。短いお時間でしたが、お歌が大好きなようで、アンパンマンの歌絵本やギターの形をしたマジックタッチのおもちゃがお気に入りになったようでした!

 おもちゃのひろばは、そんな温かな雰囲気で過ごせる場所です。お子さん一人一人の好き、楽しい!が見つかる場所になることを願っています。

 次回は6月19日(水)、7月17日(水)10時~12時の開催が決まっています。

 発達に心配のあるお子さん、障害のあるお子さん、また障害のある保護者の方とそのお子さんで参加することもできます。未就学児が対象です。

 おもちゃ大好きスタッフとボランティアがお待ちしています!

 お申し込みは、開催告知記事チラシもご参照ください。